結婚祝いやギフトのマナー、“全国共通”だと思っていませんか?
実は、北海道から九州まで、地域によってのし(熨斗)の書き方が違ったり、ユニークな縁起物を贈る風習があったりと、その文化は多種多様。
今回は、地域ごとに異なる結婚祝い・贈り物文化をご紹介します!
これを知っておくと、その地域出身の方へギフトを贈る際、「おっ、よく知ってるね!」と喜ばれるかもしれません。
【北海道】エコな視点からも注目!「短冊のし」

贈り物にかけるのし(熨斗)といえば、品物全体を覆うような掛け紙をイメージしますよね。
しかし北海道では、「短冊のし(たんざくのし)」と呼ばれる、短冊状の細長いのしを使うことが多くあります。
短冊のしはもともと、近所のお子さんに入学祝いを渡す際などに使われていた略式のスタイル。現在では結婚祝いを含む幅広いお祝いで使われています。
紙の資源を節約できるエコな視点からも、最近は全国的に注目され始めているそうです。
※ただし、あくまで略式なので、目上の方へ贈る際は通常ののしを選ぶのが無難です。
【東北・青森】結婚祝いは「はなむけ」?

続いては東北、青森県の津軽地方。こちらでは、結婚式の前までに贈るお祝いの表書きに、「御贐(はなむけ)」という言葉を使うことがあります。
通常は「御祝」や「寿」と書きますが、なぜ「はなむけ」なのでしょうか?
「はなむけ」の語源は、「馬の鼻向け」。
昔、旅立つ人の馬の鼻を行くべき方向へ向けて見送った習慣から来ており、「新たな生活への旅立ち」を応援する素敵な意味が込められています。
【関東・千葉】お祝いに「大漁旗」を掲げる!

関東地方にも、驚きの風習があります。千葉県の銚子市など漁業が盛んな一部地域では、なんと結婚祝いに「大漁旗(たいりょうばた)」を贈る風習があるのです。
大漁旗とは、漁船が港に帰る時に大漁だったことを知らせる旗のこと。千葉県にはもともと「萬祝式大漁旗(まいわいしきたいりょうき)」と呼ばれる県の伝統工芸品があります。
大漁だったことを知らせる旗が、今では「人生の大漁」を願う縁起物として、結婚や新築のお祝いに使われているそうです。
鮮やかな大漁旗は、インパクト抜群のギフトになりそうですね。
【北陸・石川】名前の由来は断られたことを隠すため?「袂酒」

米どころ、酒どころとして知られる北陸地方。
その中でも石川県の金沢では、「袂酒(たもとざけ)」という風習があります。これは花婿側の親が酒(一升)とスルメを持って花嫁側の親へ挨拶に行くもの。その時に持参するお酒が袂酒です。
なぜ袂酒なのかというと、花嫁側の気が変わって断られた時のことを考えて、着物の袂にお酒を隠して持って行ったというところからだそう。
美味しいお水とお米がある地域ならではの文化。 お酒好きな新郎新婦なら、こだわりの日本酒や素敵な酒器を袂酒の代わりにプレゼントするのもよさそうですね。
【近畿】「のし」の文字が朱色?

通常、のしの表書き(名前など)は黒い墨で書きますよね?でも、和歌山県や三重県の一部地域では、慶事について「朱色(赤色)」にする習わしがあります。
「結婚」などの目的も、贈り主の名前も、すべて朱色で書くのが特徴。初めて見ると驚くかもしれませんが、朱色はめでたい色でもありますし、喜びを表す素敵な文化ですね。
【九州・山陰】「良いお嫁さん」は「良いブリ」から?

最後は九州北部や山陰地方に伝わる「嫁ブリ」というユニークな名前の風習。
これは結婚した年の暮れに、お婿さんの実家からお嫁さんの実家へ、「ブリ(鰤)」を丸ごと一本贈るというもの。
「いいお嫁さん(嫁振り)をいただきました」という感謝と、出世魚であるブリ(寒ブリ)を掛けた、粋な語呂合わせから来ています。
地域によっては、お嫁さんの実家からは「スルメ」をお返しするなど、家族間の絆を深める楽しいやり取りがあるようです。
まとめ
今回は地元ならではの結婚祝い・贈り物文化をご紹介しました。
こうして見ると、日本の贈り物文化は色彩豊かですね。 ただ形や言葉は違っても、根底にあるのはすべて「相手を祝いたい!」という温かい心です。
もし、贈り物を贈る相手が特定の地域の出身なら、その土地の風習を少し取り入れてはいかがでしょうか?メッセージカードに「そちらの地域ではこんな風習があるんだってね」と書き添えてみるのもよさそうです。
きっと、会話が弾む素敵なギフトになるはずです。
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